ドメイン移管(ドメインの移管・転出・転入)とは、現在のドメイン管理会社(レジストラ)から別の管理会社へドメインの管理を移す手続きです。一般的なドメイン移管の手順をわかりやすく説明します。
ドメイン移管の基本的な流れ
移管元での準備
- ドメインロックの解除
多くのレジストラでは、不正移管防止のために「ドメインロック」が有効になっています。これを解除する必要があります。 - AuthCode(オースコード)の取得
移管に必要な「認証コード(AuthCode, EPPコード)」を、現在のレジストラから取得します。 - 登録情報(WHOIS)の確認
ドメインの所有者情報(特にメールアドレス)が最新かどうか確認。移管に必要な確認メールがこのアドレスに届きます。
移管先での手続き
- ドメイン移管申請を開始
新しいレジストラの管理画面や移管ページで、移管申請を行います。通常、以下の情報を入力します。- 移管するドメイン名
- AuthCode(認証コード)
- 移管料金の支払い(必要な場合)
多くの場合、移管には1年分の更新費用がかかります(移管と同時に1年延長される)。
移管承認のプロセス
- 承認メールの確認・承認
ドメイン所有者のメールアドレスに、移管承認のメールが届きます(”Transfer Request Confirmation”など)。リンクをクリックして承認。 - レジストラ側での最終処理
双方のレジストラで処理が行われ、通常は数日以内に移管が完了します(一般的には5~7日程度)。
ドメイン移管時の注意点
- 移管ロック期間に注意
ドメイン取得から60日以内、または直近の移管から60日以内の場合、移管できないことがあります(ICANNルール)。 - ドメイン期限の確認
移管中にドメイン期限が切れると、移管が失敗する可能性があります。期限が近い場合は事前に更新しておくと安心です。 - メールサービスやDNS設定の確認
DNS設定は基本的に引き継がれますが、移管中に変更があるとトラブルの元になるので、慎重に確認・管理しましょう。