ウイルス基礎知識のまとめ

多様化するウイルスを、感染の仕方ではなく、悪事の種類で分類することが多くなってきました。

また、ウイルスの種類も増え、使われ方も機能や役割が細分化したものが多くなりました。それが近年では、ウイルスの種類は下のよう多様に及んでいます。

ウイルスとは、他のプログラムに寄生して、そのプログラムの動作を妨げたり、使用者が無意識に、感染機能や自己拡散機能で他にも有害な作用を及ぼす目的としてしくまれる悪徳プログラムもあります。

ウイルスの種類

スパイウェア
感染したパソコンの内部情報を外部に勝手に送信する。PCやスマポなどに入り込み使用者に気づかれないように情報を盗み、外部に送信する機能を持つ。
2004年に日本語のフィッシングメールが登場し、口座番号やクレジットカードなどの情報を盗み取るウイルスが多く見られるようになり、スパイウェアという言葉が生まれました。

アドウェア
頻繁に広告(アドバタイジングのアド)を表示したり、ブラウザのホーム画面を
改変したりして広告を表示するプログラムです。  
無料でソフトウェアを提供する代わりに広告を表示する本来の意味でのアドウェアもありますが、
近年は多くが度を越した頻度で広告を表示したり、使用者の情報を収集したりするため、ウイルスの一種と見なすことが普通になっています。
ウェブページの閲覧中に「ウイルスに感染しています」という警告を出し、案内に沿ってインストールさせたり、フリーソフトと一緒に入り込むケースが多く見られ正規のアプリやフリーソフトのインストールは注意が必要です。スマートフォンのウイルスは、非正規のアプリやフリーソフトからのアドウェアが最も多く検出されています。

トロイの木馬
ユーザの意図に反し、攻撃者の意図する動作を侵入先のコンピュータで秘密裏に行うプログラム

ワーム
独立のファイルで、他のプログラムの動作を妨げたり、ユーザの意図に反する、有害な作用を及ぼすためのプログラムで、感染機能や自己拡散機能を持つ

キーロガー
使用者のキーボード操作をそのまま外部に送信するスパイウェアの一種。
IDやパスワードなどの情報詐取が目的で、キーロガーがキーボードの入力を監視する方法は2つあり、1つはOSに情報としてインプットされるキーボードの入力処理を監視し、どのキーが入力されたか順番に記録して外部に送信します。
犯罪者はそれらを元にIDやパスワードを推測します。もう1つはブラウザに潜むタイプで、ブラウザ上で入力したキーの情報が外部に送信されます。
キーロガーの感染経路は、脆弱性の悪用をはじめ、メールの添付ファイル、正規のソフトウェアと勘違いさせてインストールさせるなどさまざまです。

バックドア
攻撃者が侵入するためのネットワーク上の裏口を開ける

ボット
攻撃者からの指令により、他のコンピュータやネットワークへの攻撃や、サーバからのファイルの盗み出しなど有害な動作を行うプログラム

ルートキット
犯罪者が攻撃対象のPCに常にアクセスできるようにするためのさまざまなプログラムの一式の呼称。
脆弱性を突いて侵入したり、他のプログラムと一緒にインストールされたり、メールの添付ファイルを実行して感染したりと経路は多様です。
ルートキットは、一旦入り込むとPCの深い所に潜んで、自らの痕跡を隠したり、OSが管理するファイルの改変権限を書き換えて、PC内に潜み続け、感染していること自体が分からないことも多く、そのPCを信用できなくなります。
ウイルス対策ソフトでの検出や駆除が難しいこともあり、多くの場合、OSの再インストールしか手立てがなくなります。

他にも以下があります

ランサムウェア
バンキングマルウェア
ファイルレスマルウェア
エクスプロイト
ダウンローダー
ドロッパー

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