法人向け企業サイト、中小企業やネットショップ運営企業でWebサイトを制作するうえで欠かせないのが、レンタルサーバーです。法人向け企業サイトとしてレンタルサーバーを利用する場合の、選び方や注意しておきたいポイントを詳しく紹介します。
そして、数多くあるレンタルサーバーから厳選したおすすめレンタルサーバーをランキング方式で紹介します。
目次
法人向けレンタルサーバーを選ぶ注意ポイントとして
選ぶ基準として、法人の企業サイトやネットショップのデータや通信を守り、安全なホームページ、ウェブサイト運用ができることが大前提としております。
1日一回の自動バックアップ機能の提供やバックアップを管理でき、復元も何度も行うことができたり、データセンターに設置したサーバーは24時間365日の有人監視により稼働率99.99%を実現や、耐震性と耐火性を備えたデータセンターで管理されるサーバに収容されているようなレンタルサーバーが基本です。
法人向けレンタルサーバー目次
- 利用目的
- レンタルサーバーの維持費
- レンタルサーバーの種類
- レンタルサーバーの安定性・速度
- セキュリティ体制
- 自動バックアップ機能
- 管理会社のサポート体制
1:利用目的で選ぶ
レンタルサーバーは、利用目的によって最適な容量や転送量などが異なります。
法人の企業サイトの制作するための利用が多いですが、ショッピングサイトや動画で企業紹介するサイトも近年増えてきて「YOUTUBE」用などを作る場合もあります。
会社の紹介やアクセスマップ、採用情報などを掲載するだけなら、大きな容量や転送量は必要ありません。
しかし、動画で企業紹介するサイトやショッピングサイトは一時的にアクセスが増えることも予想できますし、動画のコンテンツは必要な容量が多くなります。
いきなりレンタルサーバーを選ぶのではなく、どんな利用目的なのか明確にしておくと企業にあったレンタルサーバー選びがスムーズになります。
2:レンタルサーバーの維持費
レンタルサーバーを決める・選ぶ大きなポイントとして維持費。やはり年間の予算もあることから維持費を一番に気にすることでしょう。
ただし、コスト面ばっかり気にすると、安すぎるレンタルサーバーは何か問題がある、何かしらの理由があると考えておいたほうがよいと思います。どうしてもトラブルになったときに対応力は料金と相関関係にあると個人的には思っているので漠然と安さだけを求めるのは避けたほうが良いと思います。
もちろん、安くても良いサーバーはありますので参考にしてみてください。
3:レンタルサーバーの種類(PR広告含む)
レンタルサーバーといっても種類はさまざまです。この種類は、大きく分けて2つ(※1)に分けることができます。
「共用タイプ」と「専用タイプ」との2つです。一般的には「共用サーバー」と「専用サーバー」といい、専用サーバーには「マネージド型」「セルフマネージド型」といったサーバーの運用・管理方法で分ける場合がありますので、利用用途や予算にあわせて最適なプランを選びましょう。
■共用サーバー(共有タイプ)
共用サーバーは、1つのサーバーを複数のユーザーが利用します。そのため、利用料金が安いのが一般的です。
また、使用開始をした段階で、すでに利用環境が整っていてホームページのデータをサーバーに転送すればすぐ公開できます。社内にサーバーを管理できる知識や経験のある従業員がいなくても利用できます。
また、管理やメンテナンスもレンタルサーバー会社がしてくれるため手間もかかりません。
デメリットとしては、1つのサーバーを複数人で利用するので、同じレンタルサーバーを利用しているユーザーの利用状況によっては、サイトが重くなる場合ページが開くのに時間がかかるがあります。
すぐに使えてメンテナンスも不要ですが、自由に設定変更やプログラムのインストールについてはレンタルサーバー会社によって対応・非対応がありますので、レンタルサーバーを選ぶ場合はコストだけではなく設定対応をよく検討しなければなりません。
■専用サーバー(専用タイプ)
専用サーバーのメリット
専用サーバーは、1つのサーバーを独占して利用できるメリットがあります。
また、共用サーバーよりも安定性やセキュリティが高く、アクセス数が多かったり、負荷がかかりやすいサイトの運用に向いております。
さらに、自由にプログラムをインストールしたり、設定の変更もできます。共用サーバーと比べると自由度の高い運用ができるメリットがあります。
専用サーバーのデメリット
ただし、自由に1つのサーバーを専用利用するため、利用コストは共用サーバーよりもさらに高くなるデメリットあります。
また、サーバーの管理やメンテナンスも全て自社で行わなくてはいけません。そのため、サーバーの管理ができる知識や経験を持った管理者が必要です。
数百人規模の従業員や顧客のデータを扱うのであれば、専用サーバーを検討しましょう。
4:レンタルサーバーの安定性・速度
レンタルサーバーは、常に安定して使えることとページの表示速度が早いことが大切です。
なぜかと言うと、特にECサイトなどのネットショップを運営を考えているのであれば、表示速度が遅いをせっかくのお客様が諦めて離脱してしますと言うデメリットがあり安定性と表示速度は必ず注意して比較してみましょう。
簡単に安定性がチェックできるのが、レンタルサーバー会社が公表している稼働率で、
「稼働率99.9%以上」などと記載されています。
この数字が高ければ高いほど、サーバーが止まっている時間が少なかったということになります。
また、公式サイト上には、サーバーの障害情報が掲載されていますので、どんなトラブルがどの程度の頻度で発生しているか確認と、あまりに頻繁に発生しているということは、安定性はあまり高くないと言えます。
目安として下記のような表示を参考に選ぶといいでしょう。
5:セキュリティ体制
法人向け企業サイトは、一般の個人サイトよりも重要な情報を管理しているため、攻撃の対象になりやすいと言わせております。
そこでまずは、独自SSLをチェックしましょう。
レンタルサーバーのセキュリティ対策は、基本的には独自SSLは揃っているのですが、タイプによっては有料オプションとなっているものもあります。
また、セキュリティというよりはサポート寄りかもしれませんが、「何か問題が起きた時にすぐ対応」といったレンタルサーバー会社の方が、使用している企業にとっては大事なセキュリティサポートとなります。
SSLをもっと知りたい方へ!おすすめ記事は
その他にも、不正侵入を検知や防止に役立つ「IDS・IPS」やWEBアプリケーションをターゲットにした攻撃を阻止する「WAF」もあります。サイトの不正な改ざんを検知する機能などもあるので、さらにセキュリティを強化したい場合はご検討ください。
6:自動バックアップ機能
レンタルサーバーに管理されているデータは、サーバーのトラブルか、不意の操作ミスで消えてしまう可能性があります。
そのときに役立つのが、サーバーのデータを定期的に自動でバックアップを取ってくれる機能で、この機能があれば、何らかのトラブルで万が一レンタルサーバー内のデータが消えても、復旧ができます。(レンタルサーバーによって、バックアップの頻度や保存期間が異なります。)
有料オプションに設定されていることがありますのでレンタルサーバー会社の料金も確認しておきましょう。
7:管理会社のサポート体制
レンタルサーバーは、気を付けていてもサーバーが落ちてしまうなどのトラブルは起きてしまいます。
そのために、サポート体制を確認しておく必要があります。
トラブルが起きないようにすることも大切ですが、起きたあとに迅速に対応するのも大切です。
また、24時間365日の有人対応されているサーバーだとサポートが早く安心です。
法人向けレンタルサーバー
法人向けレンタルサーバーを選ぶ際には、用途や運営規模に応じた選定が重要です。以下に代表的な法人向けレンタルサーバーを紹介し、それぞれの特徴を比較します。
主な法人向けレンタルサーバーと特徴
- CPIレンタルサーバー(KDDIグループ)
- 料金: 月額4,840円~
- 特徴: 24時間365日のサポート体制(有料)、WAF導入によるセキュリティ対策、稼働率100%保証などが強み。
- おすすめポイント: 安定性とセキュリティを重視する大企業に適しています【6】【7】。
- エックスサーバービジネス
- 料金: 月額4,180円~
- 特徴: 高速な表示速度と99.99%の稼働率保証。バックアップも過去14日分を保持し、サポート体制が充実。
- おすすめ用途: 中小企業やECサイト運営に最適です【8】【9】。
- カゴヤ・ジャパン
- 料金: 1,485円~16,335円(プランにより異なる)
- 特徴: 無料の自動バックアップ、障害時の24時間対応、WordPress対応。
- おすすめ用途: 運用実績が長く、信頼性を求める中小企業に向いています【7】【8】。
- ロリポップ!レンタルサーバー
- 料金: 99円~2,200円(複数プランあり)
- 特徴: チャット・電話サポートを完備し、手軽な価格で利用可能。自動バックアップは上位プランで提供。
- おすすめ用途: 小規模事業者やスタートアップにおすすめ【6】。
選び方のポイント
- サポート体制: 24時間対応があると緊急時にも安心です。
- セキュリティ対策: WAFやSSLの対応状況は必ず確認しましょう。
- 稼働率: 99.9%以上の稼働率が推奨されます。頻繁なダウンは機会損失に繋がるためです【8】【9】。
法人向けのレンタルサーバーは、安定性やセキュリティを重視する必要があり、価格だけでなくサポート体制やバックアップ機能も重要な選定基準となります。特にアクセスが多いサイトや顧客データを扱う場合には、専用サーバーや上位プランの利用を検討するのが賢明です。