SSLサーバー

SSLサーバー無料証明書と有料証明書の違い

SSLサーバーの無料証明書有料証明書の違いは、ウェブサイトのセキュリティや信頼性をどの程度求めるかによって選択肢が変わってきます。以下にその違いを詳しく説明します。

1. 信頼性のレベル

  • 無料証明書: 代表的な無料SSL証明書は、Let’s Encryptのような無料の認証局が発行します。基本的にドメインの所有権を確認するのみで、信頼性は個人ブログや小規模サイト向けです。無料証明書は基本的な暗号化は提供しますが、高度な信頼性を必要とする場合には物足りない場合があります。
  • 有料証明書: 有料のSSL証明書は、著名な認証局(CA)によって発行され、ドメイン検証(DV)に加えて、組織検証(OV)や拡張検証(EV)も提供されています。特にEV証明書では、ウェブサイトのアドレスバーに企業名が表示されるため、顧客にとって強い信頼を与えることができます。

2. サポート体制

  • 無料証明書: 無料証明書を発行する認証局では通常、個別のサポートは提供されません。ドキュメントやオンラインのコミュニティフォーラムがメインのサポート手段になります。
  • 有料証明書: 有料の証明書は、カスタマーサポートが用意されていることが一般的で、トラブルが発生した場合に専門的なサポートを受けられます。ビジネス用途では重要なポイントです。

3. 種類とオプションの幅

  • 無料証明書: 主にドメイン検証(DV)のみの証明書を提供し、通常は基本的な暗号化を提供します。ワイルドカード証明書や複数ドメイン対応の無料証明書もありますが、機能が限られることが多いです。
  • 有料証明書: ドメイン検証(DV)、組織検証(OV)、拡張検証(EV)と多様な選択肢があり、企業や機関が高い信頼性を求める場面で柔軟に対応できるよう設計されています。マルチドメインやサブドメインに対応した証明書の選択肢も多くあります。

4. コスト

  • 無料証明書: 文字通り無料で提供されるため、コスト削減が目的の小規模なサイトや個人プロジェクトには最適です。
  • 有料証明書: コストがかかりますが、提供される付加価値や保証(例:セキュリティ違反に対する保険など)も含まれるため、企業がユーザーからの信頼を得る上では有利です。

5. 証明書の有効期限と更新

  • 無料証明書: 通常、90日間の有効期限が設けられており、頻繁に更新が必要です。ただし、自動更新を設定できる環境も多くあります。
  • 有料証明書: 1年や2年など、長期間にわたり有効な証明書も多く提供されています。更新の手間が少ないため、安定した運用が可能です。

6. 保証と賠償責任

  • 無料証明書: 保証や賠償責任は基本的に提供されません。
  • 有料証明書: 多くの場合、一定の保証額がついており、セキュリティ侵害が発生した際の保護策を備えています。

まとめると、無料証明書は基本的な暗号化を提供し、個人ブログや小規模なウェブサイトに適しており、有料証明書は商用サイトや信頼性が特に重要な場面において推奨されます。

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