ネームサーバー(Name Server)は、インターネット上のドメイン名(例: hp-beginner.net)をIPアドレス(例: 123.456.7.8
)に変換する役割を持つサーバーです。これは DNS(Domain Name System) の一部として機能します。
ネームサーバーの仕組み
- ドメイン名の入力
- ユーザーがブラウザに
hp-beginner.net
と入力すると、PCやスマホはこのドメインのIPアドレスを知る必要があります。
- ユーザーがブラウザに
- DNSリゾルバが問い合わせ
- ユーザーの端末は、まず DNSリゾルバ(通常はプロバイダのDNSサーバー)に「h
p-beginner.n
et のIPアドレスを教えて」と問い合わせます。
- ユーザーの端末は、まず DNSリゾルバ(通常はプロバイダのDNSサーバー)に「h
- ルートネームサーバー
- DNSリゾルバが最初にアクセスするのは ルートネームサーバー(世界に13組存在)。
ルートネームサーバーは、「.com
の情報は TLDネームサーバーにあるよ」と返します。
- DNSリゾルバが最初にアクセスするのは ルートネームサーバー(世界に13組存在)。
- TLDネームサーバー
.
net を管理する TLD(Top Level Domain)ネームサーバー に問い合わせ、
「h
et の情報はどこにある?」と尋ねると、p-beginner.n
「このドメインの情報は 権威ネームサーバー(Authoritative Name Server) にあるよ」と返答します。
- 権威ネームサーバー
- 最後に、
example.com
の権威ネームサーバー に問い合わせると、
「
のIPアドレスは(例:h
etp-beginner.n
123.456.7.8
)です」と返します。
- 最後に、
- ユーザーの端末が接続
- 取得したIPアドレスを使って
example.com
のWebサーバーにアクセスし、ページが表示されます。
- 取得したIPアドレスを使って
ネームサーバーの種類
- ルートネームサーバー
- インターネットのDNS階層の最上位にあるサーバー。
- 13組のルートネームサーバー(A〜M)があり、世界中に分散配置されている。
- TLDネームサーバー
.com
,.net
,.jp
などのトップレベルドメインごとに管理されているネームサーバー。- 例:
.jp
のTLDネームサーバーは JPRS が管理。
- 権威ネームサーバー
- 特定のドメインに関する情報を持つサーバー。
- 例:
example.com
のIPアドレスやメールサーバー情報(MXレコード)などを管理。
- キャッシュDNSサーバー(リゾルバ)
- ISP(インターネットプロバイダ)や企業内のDNSサーバーが、頻繁に使われるDNS情報を一時保存して高速化する役割。
ネームサーバーの設定と管理
ドメインにネームサーバーを設定する
- ドメインを取得した後、ドメイン管理会社(レジストラ) の管理画面でネームサーバーを指定できます。
- 例:
ns1.example.com
,ns2.example.com
など。
レコードの管理
ネームサーバーでは、以下のようなDNSレコードを管理します:
- Aレコード:ドメインをIPアドレスに紐づける(例:
hp-beginner.net → 123.456.7.8
) - CNAMEレコード:別のドメインへのエイリアス(例:
www.hp-beginner.net → hp-beginner.net
) - MXレコード:メールサーバーの指定(例:
mail.hp-beginner.net
) - TXTレコード:認証情報(SPF, DKIM など)
まとめ
- ネームサーバーは、ドメイン名をIPアドレスに変換 する役割を持つ。
- DNSは ルート → TLD → 権威ネームサーバー の順に問い合わせを行う。
- ネームサーバーの設定は ドメイン管理会社 で行い、AレコードやCNAMEなどを設定可能。
- キャッシュ により、DNS応答の速度が向上する。
ネームサーバーは、インターネットの基盤を支える重要な仕組みです。